紅型六通帯

紅型六通帯 正倉院模様

正倉院宝物の「螺鈿紫檀五弦琵琶」の

螺鈿模様をモチーフにしました。

この模様で六通帯と太鼓柄の両方を作りました。

どちらも正倉院模様なので、落ち着いた

雰囲気になりました。

やっぱり古典模様は落ち着きます!

 

 

 

 

 

 

 

 


紅型六通帯 染め分け地草花模様

古典柄です。

紅型の基本の6色で染めています。

こういう模様は「染め分け地」という模様に分類されます。

古典紅型にはこのような模様がたくさんあります。

実際に帯として締めると、とても華やかになると思います。

 

 

 


紅型六通帯 鱗牡丹菊模様

色鮮やかな帯です。

古い西陣の帯の模様をモチーフにしました。

たくさんある三角は鱗模様といいます。

厄払いの模様の一つだそうです。

能衣装や歌舞伎などの衣装によく使われますよ。

インパクト大!な帯です。

 

 

 


紅型六通帯 ペイズリー更紗

この柄は古いヨーロッパの更紗をモチーフにしました。

ちょっとペイズリー模様みたいな感じですね。

白い線や模様をレースのように見せたくて、

白い部分を多めにしました。  

朱色を多く使っていますが、地色が黒なのでよくあっています。

この画像の生地には透け感がありました。


紅型六通帯  龍の巻物

琉球紅型の古典柄です。

少しだけアレンジをくわえました。龍の巻物、扇、巾着、

山に波など、みな縁起の良い吉祥文様で構成されています。

ありきたりの言葉ですが、古典ほどモダンですね。

100年以上前からある模様。

琉球紅型の奥深さを感じる帯です。


紅型六通帯 エジプト文

この帯の模様は、戦前の沖縄の壺屋焼の模様をモチーフにしました。この焼き物は「琉球古典焼」といわれ、ペルシャ模様のような模様が描かれた花器などが多く作られ、本土向けに輸出され、

沖縄には実際にはない風物が特徴でした。

その「琉球古典焼」の模様をそのまま帯にしてみました。

魚が笑い、なんだか楽しげな雰囲気になりました。

 


紅型六通帯 月と月桃

沖縄のあちらこちらで見かける植物「月桃」を

モチーフにしました。

 

ショウガ科の植物で、花はもちろん葉っぱや茎もとても良い香りがします。沖縄では冬至のときに、「ムーチー」といって、月桃の葉に包まれた餅を食べる行事があります。子供などにこの餅を食べさせ、鬼から身を守るという意味があるそうです。ですので沖縄県民には子供の頃からとても馴染みのある植物ですよ。

 

月と桃で月桃というので、月も入れて、月と言えばウサギと思い、ウサギも入れました。右が月桃とウサギで、左が月です。この柄はくんやでは10年以上作り続けている定番柄です。

 


紅型六通帯 牡丹屈輪文

これは古典柄を少しアレンジしたものです。左側の模様は「屈輪文」といい、古い中国の漆器などによく使われる模様です。見ての通りクネクネグリグリしていて、唐草模様みたいです。右側は紅型の古典柄です。牡丹はよく古典柄に登場する模様です。牡丹は古くから「高貴な花」と呼ばれ、染め物だけではなく、その他の工芸品によく使われるモチーフです。


紅型六通帯 波頭山頭桜模様

もの凄い迫力のある模様です。琉球紅型の古典柄です。

 

初めて実物を博物館で見た時「絶対染めてみたい!」と思いました。

現代の紅型にはないこの力強さ、勢い、多用した朱色。 

 

これこそ古典紅型だ!と言わんばかりの模様です、 これで着物を作るとすごいんだろうなぁ。

 


紅型六通帯  波頭山頭桜樹模様

琉球紅型の古典柄です。

配色を変えるとまた違った表情になります。

こちらのほうが日本的な雰囲気です。

でもやっぱり色を変えても勢いはあります。

 


紅型六通帯 波頭山頭桜模様

琉球紅型の古典柄です。

配色を変えました。

江戸時代の加賀友禅をイメージしました。

虹のような波になりました。

 

 

 

 


紅型六通帯 斜線楓花模様

琉球紅型の古典柄です。

この模様はその昔王族の衣装に使われていた模様です。

それにしても古典柄ってすごくモダンです。

でも一体何から発想してこの柄を考えたのでしょうか?

流れ星みたいなものもあるし、糊伏せした部分の白いところが

鳥の形にも見えるし、本当に不思議な模様です。

この地色は花色地といいます。 濃い桃色という感じかな?

 


紅型六通帯 葡萄と栗鼠

古典的な模様です。

葡萄と栗鼠も吉祥模様です。意味は子孫繁栄です。

古い琉球漆器によく使われるモチーフです。

扇子には松、梅の花はよく見ると竹で描かれています。

松竹梅に葡萄と栗鼠、これもまたすごいおめでたい柄ですね。

あまり栗鼠と葡萄を強調したくなかったので、このような配色に

してみました。 

 


紅型六通帯 牡丹幾何学模様

琉球紅型の古典柄です。安定感が違います。

 

古典柄ですが、類似する柄がこれ以外には見た事がありません。珍しい柄です。多分更紗模様などをモチーフにしたと思います。

牡丹と、向かい扇、帆掛け船などが描かれていますが、

よくわからない花などもあります。 

いったいなんの花を描いたのでしょうか?

 

今でも染める事があるこの柄、本当に先人達に感謝しなくてはいけませんね。

 


紅型六通帯 RYUKYU BATIC

これはインドネシアの伝統的な染め物「バティック」をモチーフにして作りました。実際のバティックに描かれているものを、すべて沖縄のものに変えてみました。シーサー、バナナ、デイゴ、ソテツ、パパイヤ、ハイビスカスなどなど。

この柄は細かい点々がありますが、究極まで小さい丸を使ってみました。細かい点を多用することによって、よりバティックぽく仕上がりました。 

あとロウケツ染めのひび割れを型で表現してみました。

派手な様に見えますが、実際締めるとさほど派手ではないです。

無地っぽい着物に合う帯ですね。


紅型六通帯 シルヌチバナ

シルヌチバナとは沖縄の言葉で「白抜きの花」という意味です。

この帯は桃山時代の辻が花をモチーフにして作りました。

桃山時代の工芸は大胆で、それでいてどこかしら可愛いところが大好きです。古紅型も辻が花の影響を受けていて、似たような柄も少なくないです。この柄には四季の花が全て入っていますが、これも古紅型風といえますね。霞の中には鹿やイルカが楽しそうにしています。


紅型六通帯 西洋更紗模様

この柄は古いヨーロッパ更紗を少しアレンジして作りました。

18世紀の洋館の壁紙をイメージしました。少ない色数で、いかに華やかにするか工夫しました。

ウイリアムモリス風な感じです。

バックの模様を二色にし、斜めに配色したのがいい感じに仕上がりました。 実際締めると華やかな帯になるでしょうね。


紅型六通帯 琉宝連珠〜りゅうほうれんじゅ〜

この帯は正倉院の宝物の織物などに使われている模様をモチーフにして作りました。珠が連なっていることから連珠文といわれます。

この柄は丸文の中などに沖縄に生息する天然記念物の動物たちを入れてみました。ヤンバルクイナ、セマルハコガメ、ケラマジカ、イリオモテヤマネコ、ジュゴンなど、沖縄の宝物を大切にしたいなぁと思い作りました。


紅型六通帯 お花畑

イギリスのアンティークファブリックから着想しました。

細かい花模様がまるでお花畑の様で可愛いです。

これは黄色地ですが、他の地色でも可愛くなると思います。

白抜きの部分もお花の形をしています。 

女性が身につけるものなので、やっぱり可愛いほうがいいですね。


紅型六通帯 アカバナー更紗模様

これは可愛らしい柄です。

古いインド木版更紗の模様をモチーフにしました。

アカバナーとは沖縄の言葉でハイビスカスの事を言います。

アカバナーが太陽に照らされて、真っ赤に輝いている様子をイメージしてみました。

とても紅型らしい雰囲気になりました。

 


紅型六通帯 EAST YANBARU

「EAST YANBARU」ってなに? そのままですが沖縄本島の北部には「ヤンバル」という森が広がっています。 

そのヤンバルの東村をイメージして作りました。

 

東村はパイナップルの産地で、春にはつつじ祭りといって

たくさんのつつじの花が咲いています。 

森には天然記念物の「ノグチゲラ」が生息しています。

 

沖縄だけではなく、日本で大事にしなくてはいけない場所です。

そんな素晴しいヤンバルの自然をいつまでも残していきたいですね。

 


紅型六通帯 霞と霊芝雲

創作柄ですが、古い西陣の帯からヒントを得ました。

雲が踊っているような柄がおもしろいです。

雲の動きを出すために、糊伏せをひと工夫しました。

糊伏せでできた白い線がポイントです。 この白の出し方は古紅型の技法です。白の出し加減が難しいです。

 

 

 


紅型六通帯 正倉院模様 紅牙撥鏤尺模様


正倉院宝物の紅牙撥鏤尺の模様をモチーフに染めました。

昔の模様はとてもかわいいのです。

描かれているのは、鴛鴦と宝相華や蓮の花などです。

吉祥文様なので、ちょっとかしこまった場所にも

使える帯です。

 

 

 

 


紅型六通帯 貝藻に波

琉球紅型の古典柄です。

古典柄の中でも、時代的に古いものかもしれないこの模様は

一見ありがちな紅型模様ですが、今はほとんど使われていない

「忍ぶ摺り」と「キガチ」という技法が使われています。

 

忍ぶ摺りは、型紙を使って生地に直接色を刷り込む技法です。

キガチは細い面相筆を使い、墨で線を直接描く技法です。

この二つの技法を使うことによって、この模様が生きるのです。

 

このように今は使われていない技法をこれからは

どんどん使っていきたいです。

 

 

 

 

 

 


紅型六通帯 西洋更紗模様

この柄は古いヨーロッパ更紗を少しアレンジして作りました。

18世紀の洋館の壁紙をイメージしました。

少ない色数で、いかに華やかにするか工夫しました。

西洋更紗なので、どこかウイリアムモリスっぽくなりました。

 

華やかな色合いですので、墨を使い全体を締めました。

無地感覚の着物によく合うと思います。

 

 

 


紅型六通帯 連珠文様 鳳凰と獅子

三千年程前から伝わる連珠模様をベースに

鳳凰と獅子を入れました。

菱形の部分はデイゴの花です。

あとはハイビスカス、牡丹、ブーゲンビリアなどの

花が描かれています。

 

色が変わると表情も変わります。

 

 

 


紅型六通帯 升目に牡丹雪輪

 


紅型六通帯 瑞雲龍宝珠文様

古典柄の写しです。

琉球王朝時代の王子の衣装の模様です。

この帯を染めるのは、相当苦労しました。

一番大変だったのが、キガチという技法です。

雲や龍の体、そして鱗の一枚一枚を細い筆を使い、

墨で線を描きました。

今現在はこの技法はほとんど使われていません。

今後はこのような技法もどんどん使っていきたいです。